−74 情報の滝をぶつけられている

1.16

 

頭の情報処理能力、整理能力が高くないくせに、色んな情報が目に、耳に入ってくる。

 

見えているけど見てなかったり、確かに見てたけど覚えてなかったり。

そういうことが頻繁にある。

絶え間なく情報が入ってくるのに、それに処理能力が追いついていないから、結果として僕には世界がうっすらとしか見えていない。

ちっさい風呂桶に絶え間なく水を注がれているような感覚。

だから、薬局とかスーパーとか、色んなジャンルのものが並んでいる店で、陳列の分類が不親切な店とかがすごく苦手。

向こうから勝手に情報を運んでくる、スマホもあまり相性がよくない。

通知切るなりして、自分のタイミングで情報を取りにいくようにしないと、流されていって、どんどん自分の無意識のうちに違うことに思考を巡らせてしまう。

 

 

しかし時折、そうした情報の滝を遮ることができるようになることがある。

大体は鬱気味なのが行ききった時。

 

普段なら周りの人間の動きが気になって仕方がないのに、そういうときになると、余計なものが見えなくなって目の前のことに集中できるようになる。

おそらく、それ以上余計な情報にストレスを与えられないよう、体の一種の防御反応として情報を遮断してくれてるのだと思う。

頭で気にしないようにしようっていう意識はないけど、心理状態としては「なんかどうでもいいな」って感じ(自暴自棄になるということではない)

 

 

情報の滝にさらされるということは、悪いことばかりではなくて、自分で言うのもなんだが、割と周りがよく見えたりはする。

これは建築現場で職人の手元をやっている時に結構役に立った。

ただ、普段ボーッと街を歩きたい時とかに、いらない情報にさらされるというのはやはりきつい。

 

そのスイッチがオフになっている時があることに気づいたのはつい最近だ。

 

そのうち、意識的にオンオフ切り替えられるようになるのかな。