+33 記者になる彼

5.7

「親に怒られたからいじめをやめた」という全然面白くない話を笑い話として語り、特集で取り上げられていた不登校の子の格好を見て「家の中でオフショル着るな!」と全然面白くないツッコミをしていた奴が、記者になるという。

そんなやつが仕事をしていく中で「弱者に寄り添う姿勢」を身につけたとして、果たして価値はあるのだろうか。
上からどう塗り重ねようと根本は変わらない。

 

どこまでいっても、他人事は他人事。

大事なのは寄り添っている「つもり」であることを忘れないことだと思う。

だけど、こういうやつに限って「記者、俺」に酔い続けるような気がしてならないんだよな。

 

 

そう言っている僕はどれだけ立派な人間なんだろう。

『偽善者は歌うよ世界の平和を求め。

理解者はいないよ、だって僕たちはみんな偽善者』

清志郎の歌声が救いになる日々だ。

 

偽善者として腹を括ろう。

真っ直ぐな偽善者になりたい。