+26 仕事としあわせ
4.26
仕事における向上心と、幸福感は比例しない。
むしろ、反比例すると言ってもいいかもしれない。
帰ったらあったかいご飯が準備されていて、ありのままの自分を受け入れてくれる両親がいるならば、外で認められなくても怖くないから。
(無論、円満に見えるだけな家庭があったり、円満な家庭の中で育っても満たされないものはあるというのはわかっている。)
若いうちは満たされない何かがあって、今の自分が嫌いで仕方ないほどがんばれるのだと思う。
制作者として自分の名前が記載されるものを作っているときに
「もういいじゃん、帰ろ。」って言われて信じられなかった。
けれども、そう言う彼女には両親の待つ家があって、そんな家に一刻も早く帰りたいというのは自然なことだろう。
逃げ場がある人は、
「お客さんからお金もらってるんだから」
という言葉を繰り返し浴びせかけられて、仕事に対する責任を背にがんばるようになるのかもしれない。
だけど、僕のモチベーションは自己否定からの逃亡だ。
自分が否定されたら逃げ場がなくて、それが怖くて仕方ないから仕事に執着する。
これがしあわせとは思わない。
けれど、満たされないモヤモヤを背負っている人が足掻くからこそ、世の中は回っている。
負けてたまるか。