−78 がんばって外に出てみる
1.12
ケチは治らない。
そう最近になって思うようになった。
長らく毎月バイト代が全て家賃生活費で消え、貯金が常にゼロの貧乏学生をやっていることもあって、食べ物を選ぶ時は、何を食べたいかではなく値段で選ぶようになった。
「とりあえず何か食べないと」で、思考停止してスーパーに入った時には、手元には決まって値下げシールがついた食材が集まっている。
少し前までは、
(社会人になって働きだせば、食べたい時に食べたいものを買えるようになるかなぁ)
と思っていた。
だが最近になって、おそらくこれは一生変わらないものだと気づいた。
いわゆる「貧乏性」
思えば、少しバイトをがんばって貯金ができた時も、結局「いつか金がなくなるかもしれない」と言う思いがこびりついていて、見切り品ばかり選んでいた。
そのくせメルカリで本とかレコードとかはポンポン買ってしまう。
まぁ、これでいい。
興味のあるものには金を注ぎ、興味のないことには金を使わない。
「あそこのラーメン屋が美味い、あそこのラーメン屋は不味い」と盛り上がる友だちの話を
(外食ってどこでも美味しいけどなぁ…)
と思いながら聞いている自分が、食事に金をかけるほどバカらしいことはない。
そろそろ少しずつ出不精を抜け出していこうと思う。
「無理して外に出る必要はない」
と思って引きこもりがちだったのがこの1年。
1年引きこもってみて、あまり自分には巣篭もり生活は合っていない気がしてきた。
3日連続家から一歩も出なくても快適、むしろその方が快適。という人もいるが、自分はそのタイプではないと気づいた。
1日家から出ないと、何も生産的なことをしないし考えない。
嫌だなぁ、めんどくさいなぁと思いながらバイトに出かけた日の方が、1日の終わりの気分は良い。めっちゃ悪い日もあるけど。
今日からは
「ちょっと頑張れば外に出る気になりそうなときは、がんばってみる。」に変更。