-69 「ほんとのこと」にこだわる自分は幼稚で空虚だ

1.21

 

少し前、研修で内定先に赴いた時、人事の人に

「あれ?痩せた?」

と言われた。

咄嗟に

「え?そうですか?」

と答えると

「あ、いや、そんなことないな。がっしりしてるな。」

 

今思うと気を遣われていたのかもしれない。

まだ鍛えてると勘違いされて、プライドを傷つけると思われたのかもしれない。

 

「痩せた?」

と言われたら、

「そうなんですよぉ〜!」

と言っとけばいいのだ。

 

社会は建前で円滑に回っている。

 

「ほんとのことだけ言ってくれればいいのに」

としょっちゅう思う自分は、幼稚で空虚だ。

 

 

鈍感な気質を生まれ持った人間が、敏感になろうとしてもがいているのが今。

故に苦しい。

でも、敏感さが必要な仕事には就いてしまった。

多少の敏感さも身につきつつはある。

早く不惑の境地に達したい。

そのために今のうちにもがかないといけない。