−234 与える男
フロムの「愛するということ」を読んでいる。
サディストとマゾヒストの話。
サディストは人を支配し、自分を拡張させる。
マゾヒストは、人に支配され自分を見出す。
いずれも、「孤立感から逃れる」という、人が自然の摂理から離脱して以来の根本的な欲求に突き動かされてのこと。
能動的な活動と、受動的な情熱。
「愛する」ということは、自らの感情に乗りこなして踏み込む活動であり、情熱に突き動かされて気づかぬ間にすることであってはならない。
とはいえ、愛することに限らず人は大体「孤立感から逃れたい」という根本的な欲求からくる見えない感情に、気づかぬ間に突き動かされている。
気持ちよくなりたい。不安から逃れたい。って。
深く考えずに、与えて与えられて生きていく方が気持ちいいんだろう。
与えられることにもっと罪悪感を覚えないで生きたい。
図太く晩飯とかご馳走になって帰りたい。
与える男に囲まれすぎて、憧れすぎてきたのかもしれない。
でもやっぱりかっこいいんだよ与える男。
建築現場で働いてた時のおっちゃんたちに憧れ続けている。
でも、おっちゃんたちも与えられてるんだよ、たぶん。
奥さんに甘え倒す夜とかもあるんだよきっと。
もっと与えて与えられて生きていきたい。
ダメだ、全然わかりやすく書けない。
まだ自分も理解しきれてないから。
死ぬときには理解したつもりにはなっていたい。
気になったら読んでください。