-237 地獄場面
シェアハウスに住んでいる友だちがいて、今日も行ってきた。
夕食までご馳走になって、なんか申し訳ない。
食後そのまま、リビングのテーブルに座っていると、韓国ドラマの鑑賞タイムが始まった。
なんか面白そう。
ボーッと座っていたら、友だちの姿がない。
あれ?どこ行った?まぁいいか、そのうち帰ってくるだろうし。
10分経っても帰ってこない。あれ?
「あれ、○○(友だち)どこ行った?」
住人のお姉さんが言った。
「どっか、行きました。」
うつむきながらいうと、
「○○風呂〜」
またまた住民のお姉さんが言った。
取り残された。ひとりで輪に加わらないと。
(「このドラマ、どういう話なんですか?」)
いや、いかん。鑑賞中に話しかけられるほど鬱陶しいことないだろたぶん。第一、今見てるの17話だし説明めんどいだろ。
あっ、そうだ、今帰ってきた人が台所でご飯作ってる。
(「何作ってるんですか?」)
いかん、それじゃ「ちょっとください」って言ってるみたいになる。
じゃあ、もう帰るか。いや、ダメだ。それじゃ「○○に会うために来たんで、あんたらには興味ありません。」って言ってるようなもんじゃないか。
色々考えた僕はひたすらスマホを見ていた。
その韓国ドラマのホームページであらすじ眺めてみたり、出てきた韓国料理について調べてみたり。
しれっと台所のひとに見えるような角度にスマホを構えて。話しかけてください!!
願い叶わず。ひとんちのリビングでずっとスマホ見てる変なひとになった。
友人が風呂から上がって来た。
姉さん「○○、今から出かけるん?」
友「いや?なんで?」
姉さん「△△(自分)きてたから。」
そりゃそうだ、リビングでずっとスマホ見てるやつがみんなと仲良くなりたいように見えるはずない。
考えすぎっていい事ないな。
居候で転々するのとか憧れてたけど、自分には向いてないのかな。
でもシェアハウスへの憧れは変わらない。
ひとんちに上がり込んでるって言う後ろめたさも手伝って、肩身狭い思いしてるんだろうな。
あ、居候絶対無理だ。