276 バイト先の飲み会で虚しくなった
バイト先の飲み会。
なぜか、同じ現場の別会社の女性社員2人も一緒。
22と23の2人。
人数が多くて、2卓に分かれた。
自分は、同じ会社のおじさんおばさんと、おばさんの子どもと同卓。
向こうの卓には、うちの会社の現場責任者(Aさん 50代後半)と、おじさんたちに囲まれて若い女の子2人。
そういえば前にAさんは冗談っぽく言っていた。
「めっちゃかわいいなぁあの子。もうちょい若かったらいってるわほんま」
…若くなくてもイク気だ。
思えば、この飲み会もAさんの企画だ。
今まで、年末年始以外に飲み会なんかやったことないのに。
僕と同卓のおばさんはその魂胆に気付いているようだった。
時折僕と目配せして苦い顔をする。
向こうの席で聞こえる、Aさんの若い頃の自慢話と、愛想笑い。
すごくお世話になっている現場、すごくお世話になっている人たちなだけに、こんなくだらないことで人間関係がこじれて欲しくない。
人間の持つ、情が恨めしい。
帰り際、Aさんがお気に入りの女の子に言っているのを聴いた
「めっちゃ話しやすいわほんまぁ」
「ふふ、ありがとうございます笑」
Aさん!それは負けパターンだ!真に受けるなよ、どうか。
Aさん、横から離れない。
うわうわ、まじだ。。。
「Aさん!もしかしてこの子のこと好きなんっすか?笑」とか言ってぶっ壊してやりたいところだが、彼は現場責任者。
干されてバイトに入れなくなったら生活できない。
かれこれ5年も居て、現場にもAさんにも恩を感じている。
コロナで掛け持ちしてるバイトに入らなくなった時、その話を聞いてシフトにねじ込みまくってくれたのはAさんだった。
うわ、てか今思い出したけど、Aさん、一週間くらい前に唐突にLINE始めてた。
これも、このため??
うわぁ全部嫌になってくる。
ブチ壊したい。
そうだ、いいこと思い付いたぞ。
あの女の子たちと今度現場ですれ違った時言ってやるんだ。
「お疲れ様です。こないだ、しんどくなかったですか?なんか、年内にまたやりたいとか言ってるんで、適当な理由つけて断ってくださいね(アイドルスマイル)」
…完璧だ。
なんなら俺の株も上が…いかんいかん!
男ってほんと愚かだ。
独身で飄々としているように見えたAさんも、若い女の子が現場に入ってくるだけでこんな風になってしまうなんて。
「奥田民生になりたいボーイと関わる男全員狂わせるガール」っていう映画思い出した。
「結婚しなくても平気」って思ってても、歳を重ねて老後が目の前に見えてきた時、寂しさというのは大きな心の隙間となってパックリと口を開くのだろう。
結婚しないと。
絶対俺、迷惑かけるタイプのおじさんになっちゃう。
だって、今でも「よく目が合う」とかだけですぐ好きになっちゃうもん。
音楽
Caldera
動画
西成ハウス
バッドボーイズ佐田さんチャンネル
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